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下門美春さんに聞く、ランニングの「知りたいこと」PART1
2026.09.04
アイテム選び、暑さ対策、フォーム、モチベーション。
これから走り始める人へ、下門美春さんに聞くランニングの基本。
長距離ランナーとして競技の世界で走り続けてきた下門美春さん。現在は本業の傍ら、イベントや大会のゲストランナー、ランニングコーチとしても活動しています。
下門美春さんへのインタビュー、全3部構成のうち第1部。
この記事では、ランニングを始めたばかりの方が最初に知っておきたいアイテム選びや夏場の走り方から、フォームの意識、そして走り続けるためのモチベーションの保ち方まで、ランニングの「基本」となる5つのテーマを紹介します。
これから走り始める方、始めたばかりの方に向けたヒント集です。
ランニングを始めるときに知っておきたい道具の選び方、夏の走り方、続けるためのコツ。
初心者がまずそろえたい
ランニングアイテムは?
シューズは「用途」と「自分の走り」に合わせて
ランニングを始めるなら、まず大切なのがシューズ選び。
下門さんは、走る目的や用途に合わせてシューズを選ぶことをおすすめしています。
初心者の場合は、デザインや価格だけで決めるのではなく、スポーツショップなどで知識のあるスタッフに相談して、自分に合った一足を選ぶのもひとつの方法です。
そして、意外と忘れがちなのが「目」のケア。
サングラスは目を守るためのアイテム
走りに集中しているからこそ、下門さんは「目を守ること」も大切にしているといいます。
現役時代から、紫外線から目を守ることはもちろん、虫が飛んできたり、突然何かが目に入ったりといった瞬間的な出来事からも目を守りたいと考えてきたそう。できるだけ瞬きを減らして、走ることに集中したいという思いもあります。
強い紫外線を浴び続けることは、目の充血だけでなく、将来的な目のトラブルにつながる可能性もあるため、日頃から目の紫外線対策を意識しているといいます。
そんな下門さんが愛用しているのが、こめかみ部分で支える構造が特徴の「AirFly」。鼻や耳への負担を抑えやすく、ランニング中にも取り入れやすいサングラスです。
特に夏に受けた疲労が、秋になって出てくることも。
夏のランニングで
気をつけたいこと
まずは「無理をしない」
暑い季節にランニングをするとき、何より大切なのが無理をしないこと。
特に初心者は、「せっかく走るなら頑張らなきゃ」と無理をしてしまいがちです。
しかし、暑い日のランニングでは熱中症にも注意が必要。体調や気温を見ながら、距離やペースを調整することが大切です。
水分補給についても、下門さん自身は短い距離を走るときには飲み物を持たず、「飲み物を飲みたくなるような距離は走らない」という考え方をしています。
もちろん、距離や気温、体調によって必要な水分量は変わります。無理に我慢するのではなく、自分の状態に合わせて水分をとることを忘れずに。
汗をかく季節は、塩分も意識
夏場は汗をかく量も増えるため、塩分の摂取も意識しているそう。
下門さんは、夜に味噌汁を飲むなど、普段の食事から塩分を補給しています。
「走るとき」だけでなく、日々の食事やコンディションづくりもランニングの一部。
暑い季節こそ、無理なく走り続けるための体調管理を大切にしたいですね。
走る前と後に
やっておきたいこと
走る前は体を動かす準備から
ランニング前には、いきなり走り出すのではなく、ウォーミングアップを。
今回のINFIT Running Clinicでも、下門さんから走る前に取り入れたいドリルを教えていただきました。
実際の動きは、下門さんのInstagramで動画としてチェックしてみてください。
ドリルは、ただ体を温めるだけでなく、走るための「体の使い方」を意識するきっかけにもなります。
走った後は「違和感」に気づく
ランニング後のケアで大切なのは、自分の体の変化に気づくこと。
下門さんは、お風呂などで全身をマッサージしながら、いつもと違うところがないかを確認しているそうです。
痛みが出てから対処するのではなく、「なんとなくいつもと違う」という小さな違和感に気づく。
ランニングを長く続けていくためにも、自分の体と向き合う時間をつくってみましょう。
「お尻を使って走る」って
どういうこと?
ランニングのフォームについて話すとき、よく聞くのが「お尻を使って走る」という言葉。
でも、「お尻を使って」と言われても、実際にどうすればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
下門さんによると、体の使い方は「意識する」だけではなく、実際にその部位が働く動きをすることで感覚を身につけていくことが大切だそう。
たとえば、スクワットなどで「ここを締める」と意識しながら動いてみる。
また、うつ伏せになって足を後ろに軽く蹴り上げる動きもおすすめ。腰に力が入りやすいため、「腰からではなく、お尻から引き上げる」イメージを持つことがポイントです。
大切なのは、「今、お尻を使っている」と自分で感じられること。
走る前にこうした動きを取り入れることで、走っているときにも自然と体の使い方を意識しやすくなります。
ランニングを楽しく
続けるためには?
自分なりの「目標」を決める
ランニングを始めたものの、なかなか続かない。
そんなときは、まず自分なりの目標を決めてみるのがおすすめです。
たとえばダイエットなら、「いつまでに、どのくらい痩せたいのか」。
記録を伸ばしたいなら、「次の大会でどのタイムを目指すのか」。
目標は大きくなくても構いません。
そして、好きなものを食べるなど、自分なりの楽しみをつくることもモチベーションにつながります。
下門さん自身は、何をモチベーションに走っていた?
——それが、現役時代の下門さんを動かしていた大きな原動力だったといいます。
その中には、ライバルに負けたくないという気持ち、苦しさを乗り越えたいという思い、自分の心と身体への期待、自己ベストを更新したいという目標。
そして、走ることでお金を稼ぎたい、美味しいものを食べたい、走ることで自分自身を表現したい——。
いろいろな気持ちがあって、それらすべてが「走る」ということにつながっていたと振り返ります。
初心者とトップランナーでは目標の大きさや内容は違っても、「何のために走るのか」があることは共通しています。
まずは、自分が楽しみながら続けられる目標をひとつ見つけてみましょう。
次は「TRAINING」編へ。
ここまでは、ランニングを始めるうえで知っておきたい基本のヒントをお届けしました。
第2部「TRAINING」編では、さらにレベルアップして自己ベストを目指すランナー向けの練習法を紹介します。サブ3:45を目指す平日と週末の練習の組み立て方、35km以降で失速しないための考え方、レース前の実業団流の練習サイクル、そして1.6km・ハーフ・フルなど距離別の走り方まで。
より速く、より遠くを目指すランナーへ、下門さんが競技者としての経験から伝えるヒント集です。
下門 美春
女子長距離ランナー。実業団での競技活動を経て、現在は本業の傍ら、イベントや大会のゲストランナー、ランニングコーチとしても活動している。
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